台湾で顕微授精(ICSI)、成功率が高いと言われるクリニックに転院後の治療の記録と費用について【前半~採卵まで】

りーほー、人工授精の後少し治療をお休みしました07-17(@0717_ying)です。子宮を休めるためにも1ヶ月は積極的な治療は控えましょうと言われたので、そのようにしました。

07-17
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休んでいる間は、運動と食生活に気を付けた以外バイクに乗ってスーパーに行ったり、気分転換してリフレッシュ出来ました

その間に実は、他のクリニックも検討していて、事前に2回ほど相談に行き、詳しい治療や費用の説明を聞きました。そこで、説明の丁寧さ、細かい質問にも分かりやすいように答えてくれる、費用に関しても明確、何より一方的ではなく治療方針を一緒に検討してくれる点が気に入り、転院してみることに決めました。

※ 去年の振り返り記事になります。

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初診、事前相談

とにかくネットの情報だけだったので、1回目はどんな感じか予約を取って話を聞きに行きました。実際に行ったのは、前回の人工授精の結果が出た翌日、生理が来ない、体調が悪いと言った話から、すぐに検査をしてくれました。

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今までの治療と状況を事細かに説明したよ

その後は、お医者さんからの治療方針のアドバイスと説明を受けました。質問をいろいろしたためか、さらに場所を変えて画像付きで説明してくれたり、費用も一覧でまとめられたものの説明、資料もくれました。

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これで安心して休んでいる1ヶ月の間、じっくり検討できたし、夫婦で話し合いもいっぱいできた

2回目は、前回の病院で受けた検査のデータを持って行きました。新竹馬偕医院の場合、地下1階に窓口があるので、そちらで申請すれば過去の検査データをもらうことができます。

治療1回目、検査と薬の処方

検査と説明

治療を進める場合、生理の2~4日の間に来院とのことで、行ってきました。まずは呼ばれて、卵胞のチェックをエコーで受けます。

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私の場合、AMH値が1.2ng/ml程度で標準よりちょっと低め、生理2日目で左右に6つの卵胞を確認しました

お医者さんから、夫婦そろって詳しい説明を聞き、薬の指導を受けます。

その後、今後の治療に関するリスクの説明や同意書の説明、今後の検査の説明等々、改めて別の係りの方から話がありました。採卵時の麻酔の同意書については次回の検査時に提出しなければなりません。

薬、注射について

窓口で、薬を受け取り、2階で本日分の注射を受けます。

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今回のお薬はと言うと…??

・自己注射(Pergoverisパーゴベリス、排卵誘発剤、ペン型の皮下注射)200IUを毎日、6日間

・内用薬(Cromidクロミッド、排卵誘発剤、飲み薬)1日1回、就寝前2錠、5日間

自己注射に関してはペン1本に450IU入っているので、残りは冷蔵庫で保存し、次回また病院に持って行きます。注射の時間は、毎日固定ではなく午前中に打てばいいと言われました。これは気が楽。

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卵巣過剰刺激症候群(OHSS)予防のために、薬服用期間は出来れば1日2リットルの水を飲んでとも言われました

自己注射は、前回使ったゴナールと同じペン型だったので、難しくも痛くもなく打つことができました。

1回目の費用

次にみんなが気になるであろう、費用についてですが、先日政府の補助金給付に申請を出しました。無事に通過できたのですが、補助金は全ての治療が終わってやっともらえるので、それまでは自費で支払わなければなりません。

診察、検査(エコー)、薬など今回の費用に合わせて、次回の血液検査(FSH、LHなどのホルモン検査・HIVや肝炎などの感染症検査)も一緒に支払います。

合計:41,550NTD
内訳:29,700NTD(注射)
:           200NTD(内用薬)
:           500NTD(エコー)
:           500NTD(受付費)
:           900NTD(次回、ホルモン検査)
:         7,000NTD(次回、免疫関係検査)
:         2,750NTD(次回、感染症検査、夫婦二人分)

最近のレートで1NTD≒3.9円なので、16万2千円ほどかかりました。ほとんど注射のお金です。

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1日1本、2万円ほどの注射をしてると考えると、ヒョエーってなります

治療2回目、検査と薬の処方(回診)

血液検査を受ける

前回、指定された日に再び検査に行きます。まずは血液検査、到着してすぐ採血です。

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女性は結構多い量の血が抜かれるので、ちょっとビックリ

でも看護師さんによると、献血の1/10くらいの量だから大丈夫ですよ。とのこと。もし気分が悪くなったら、ソファで休んで移動です。

血液検査(ホルモン値・抗体関係・感染症)の結果は、1時間ほどで出るのでその待ち時間で次の検査を受けます。

超音波で卵胞の大きさをチェック

排卵誘発剤を6日ほど使用した結果、どのくらい卵胞が育っているのか見てもらいます。

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前回確認できた6個の卵胞のうち、右の4個は成長し、2倍くらいの大きさに、左側のは育っていませんでした

さらに3つほど小さいのが出来ていましたが、小さすぎてノーカウント。

医師の説明を受ける

血液検査の結果が出て、検査結果と卵胞の状態の説明を聞きます。

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血液検査は全て正常範囲内、抗体関係の検査も異常はみつかりませんでした

血液検査は、一部補助金申請をするなら必ず受けなければいけない(前回違う病院でした検査結果があっても、また受ける必要があります。)ものと、一部希望のあるなしで実施が決まるものがあります。

抗体関係の検査は、精子や受精卵を異物とみなして攻撃して壊してしまわないかを調べることができるそう。

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医師によると次の採卵で採ることのできる卵子は4個とのこと

年齢を考えると、少なくはないけど落ち込む。大体20代で10個ほど採卵したうち正常な卵子8個、細胞分裂を始めるのが6個、最終形態の杯盤胞まで成長するのは3個というイメージだそうです。なので、現実結構厳しい。妊娠って本当、奇跡なんだなと思い知らされます。

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この先どんな検査が必要か、どこまでするか、まだまだ決めなければいけないことがたくさんあります

費用のことを考えると、簡単に決断することができません。採卵の結果を見て先のことを考えましょうと医師に言われて、その間またじっくり考えることになりました。

薬、注射について

前回処方された、ペン型注射のパーゴベリス450IU入りの残りの分と内服薬に黄体ホルモンが追加れました。

・自己注射(Pergoverisパーゴベリス、排卵誘発剤、ペン型の皮下注射)162.5IUを毎日、3日間

・内用薬(Cromidクロミッド、排卵誘発剤、飲み薬)1日1回、就寝前2錠、4日間

・内用薬(Proveraプロベラ、黄体ホルモン、飲み薬)1日2回、朝晩1錠、4日間

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自己注射はペン型の容器から、薬を吸い取って注射器に入れてくれるので、空気を抜いて打つだけです、黄体ホルモンは12時間あけて服用します

あとは、採卵前の薬の説明と、採卵当日の注意事項などの説明を聞いて2回目終了です。

・弟凱得:(デカペプチル、皮下注射)2本

排卵を促す破卵針というもの。これ針が太くて恐怖、しかも2本も打たなければならない。採卵の前々日、何時何分!指定された時間きっかりに打ちます

・Voren suppositories:(炎症防止、座薬)1日2回、1錠/回

こちらも、採卵の前日に指定された時間に外用します。次はいよいよ採卵です。前日の24時から飲食禁止になります。

2回目の費用

今回は追加されたお薬と検査代だけでした。

合計:  1,710NTD
内訳:     990NTD(破卵針注射)
:           220NTD(内用外用薬)
:           500NTD(エコー)

治療3回目、採卵

いよいよこの日がやってきました。人生二度目の全身麻酔。数日前からちょっと緊張してたけど、薬の副作用がキツイので早く終わって欲しいという気持ちもありました。

受付をして手術用の服に着替える

まず、着いてすぐ受付に行きました。朝8時前なのに、もう人が結構たくさん。

受付では手首にハンドリストを付けられました。

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ハンドリストには氏名、生年月日、手術内容、検査内容が書かれていたよ

しばらく待つと看護師さんからピアスを外して、着替えの部屋に案内されました。着替えだけだと思って、携帯電話を旦那にあずけたまま。

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着替え用の部屋は個室で、トイレもついていた

採卵手術室に移動して採卵

着替え終わるとすぐに手術室に向かいました。数人の看護師さんと、麻酔専門の方がいました。

台に上がり、血圧や心拍数を測る装置をつけられ、本人確認や前々日、前日の薬の服用時間など確認して、先生を待ちます。

07-17
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先生が来てからは、あっという間に麻酔が効いて、一時間後に目覚めた

ちょっと痛かったのは、点滴を入れる針を刺すとき位で、後は眠っていました。目が覚めたら、点滴を外され着替えて待合室に戻ります。

採卵の結果と今後の方針を聞く

採卵時に子宮内の検査もあったので、その説明と採卵の結果を聞きに行きます。

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結果は採卵した7個のうち成熟卵は6個、4個と聞かされていたけど増えた

検査の結果は、ポリープがあれば切除して検査に出す予定でしたが、異常なし。採卵から1日目に受精卵の有無、7日目に胚盤胞の状態の報告があります。

D1、D3、D5、D6とアプリで写真を見て状態を確認できました(スゴイ!!)。

今回は最初から同一周期に2回採卵する予定だったので、また1週間ほど注射と薬の服用が続きます。加えて抗生剤と胃薬、痛み止めも処方されました。

・自己注射(Pergoverisパーゴベリス、排卵誘発剤、ペン型の皮下注射)200IUを当日と2日後

・内用薬(Cromidクロミッド、排卵誘発剤、飲み薬)1日3回、朝昼晩1錠、5日間

・内用薬(Proveraプロベラ、黄体ホルモン、飲み薬)1日2回、朝晩1錠、指定された2日間

3回目の費用

今回はかなり高額になりました。

合計:203,810NTD
内訳:  9,900NTD(注射)
:           300NTD(内用薬)
:           500NTD(受付費、診察費)
:      130,500NTD(採卵手術・受精培養等すべて含む)
:         3,000NTD(全身麻酔)
:          7,000NTD(子宮鏡検査)
:          2,800NTD(不妊原因の菌検査)
:        49,000NTD(胚盤胞BB以上があった場合、PGS検査)
:             810NTD(次回、ホルモン検査)
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ひょえー、分かっていたけどツライ..しかし、仕事頑張って台湾でもこつこつ貯金してたからこそ治療できてよかったと自分に言い聞かせて平常心を保ちます

採卵後は、クリニックから以下のような朝食が支給されます。

顕微授精 しかも旦那と二人分!前日から飲食禁止だったから、具だくさんのお粥が美味しくて、身体に染みた。パンもサツマイモが入っていてほんのり甘くて美味しかったです。

治療4回目、2回目採卵に向けての検査と薬の処方(回診)

採卵後の体調と薬の副作用について

採卵日当日から抗生剤を6日間服用しましたが、痛み止めは1度も飲みませんでした。すぐに排卵誘発剤を使用したためかお腹の張りと不快感はありましたが、採卵翌日にはバイクに乗っても大丈夫なくらい回復しました。

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何より受精卵の様子が気になって気になって、何度も写真を見に行った

後半はクロミッドの副作用がかなり出てしまい、数日はほとんど眠れませんでした。急に身体が暑くなって汗が出たり、特に酷かったのは「視覚症状」。目をつぶっていても眩しいし、薄暗いうちにトイレに行くと残像が幾重にも見えてフラフラしてしまいました。

血液検査と卵胞のチェック、薬の処方

採卵から4日後に再び受診します。前回と流れは全く同じで、血液検査でホルモン値を測ります。

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前回はいっぱい血を抜かれたけど、今回はちょっとだけでホッ

2回目の採卵は左側1個と知らされちょっと落ち込みながらも、1個でもよい卵が採れればと自分を奮い立たせます。次の採卵日が3日後、ちょうど1回目の採卵から1週間後に決まりました。この日、前回の残りの注射(パーゴベリス)を病院で打ってもらい、クロミッドとプロベラは飲み切りました。

前回と同じで採卵の2日前に自己注射、前日に座薬を入れます。

・克得諾:(Ovidrel、皮下注射)1本

・Voren suppositories:(炎症防止、座薬)1日2回、1錠/回

前回と違う破卵針でしたが打ち方は同じ、オビドレルの方が全然痛くなかったけど、価格はデカペプチルの約3倍。

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2回目の採卵前、3日間が副作用で本当につらくて、ほぼベットの上で過ごしました、起きてても横になっててもツラいし、何もやる気になれない

1回目採卵の結果

2回目採卵の前日にアプリにて前回の結果を見ることができました。6個の受精卵のうち胚盤胞まで成長できたのは3個。5BCが2個と6BCが1個の内訳。BB以上はなかったので、PGSの検査には出せず凍結保存されます。

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ここでもBB以上の胚盤胞ができず落ち込みましたが、3個も残ってくれたことに感謝

4回目の費用

今回は追加の薬と検査だけです。

合計:  1,680NTD
内訳:  1,200NTD(破卵針注射)
:            30NTD(外用薬)
:           450NTD(エコー)

治療5回目、2回目の採卵

2回目の採卵も、1回目の採卵と同じ工程を踏みます。

着替えて採卵、先生の説明

受付で子宮頸がんの検査も一緒にしないかと言われたので、同意書を書きました。(年に1回無料で受けれる)それからハンドリストを付けて、呼ばれたら移動します。2回目は10時15分からの予約だったので少し待ちました。ちなみにどんな部屋かと言うと。

顕微授精

着替える部屋は1回目と同じ個室。

顕微授精

着替えと、スリッパとブラシと生理用品が籠に入っているので、着替えてトイレを済ませて待ちます。

後日談、そのちょっと後に旦那も精子を取りに行くそうで、ホテルのような個室だった!

と言っていました。

顕微授精

ちなみにこちら、私が着替えた部屋より広くて綺麗。置いてあったエロ本は日本の物でした。笑

話は戻って、手術台に上がり麻酔の準備をします。

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今回は麻酔の前に、先生のエコー検査があって、この卵子を採るよと見せてくれました

採卵の結果と説明を聞く

手術室に入ってからベットの上で目覚めたのは40分後。ガーゼは既に抜かれていて、ベットの上で、直接先生から説明を聞きます。(前回は診察室で結果を聞いた)

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3個採卵したけど、成熟卵で受精できるかはまだ分からないとのこと

そのまま身体が起こせるようになるまで、ベットで休憩します。しかし、前回ほとんど痛みがなかったにも関わらず、身体を起こすと激痛が。。看護師さんに鎮痛剤が必要か聞かれましたが、時機に治るだろうと断りました。

数分間座った姿勢で安静をとるが、どうも痛い!さらには隣のベットの人がカーテン越しに何度も看護師さんに助けを求めて、相当ツラい様子が聞こえてきます。

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結局、私も我慢できず鎮痛剤をもらって飲んだ

そうこうしているうちに目覚めてから1時間以上が経ちやっと立ち上がれる状態に。激痛に耐えながら着替えをすませ、旦那の待つ待合室に戻りました。(歩くのも痛かった)

しばらくしてから、別室で係りの人から今日の説明やこれからのこと、凍結した卵子の状態等の話を夫婦二人で聞きました。

5回目の費用

今回の費用はちょっとイレギュラーな計算になります。

合計:(33,450NTD)払い戻し金より支払い
内訳:  8,450NTD(2回目採卵の費用は消耗品分だけ)
:           500NTD(受付費、診察費)
:       24,500NTD(次回、PGS検査)
:      -49,000NTD(前回、PGS検査の払い戻し)
繰越残金:-15,550NTD
前回の採卵でBB以上の胚盤胞ができなかったので、PGS検査に回せず、払い戻しがありました。払い戻しか次の支払いに持ち越しが選択できるので、取っておいてもらうことにしました。
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支払いが済んだら、またご飯をもらって、ウーバーで帰宅

まとめ

その後の経過

顕微授精

採卵が終わったら、楽になれる!!と思っていたのですが、それは大きな間違いで。身体がツライ。傷口が痛いというのではなく、お腹がパンパンで、動くと振動が子宮にドスンと響いてとにかく痛い。

処方された抗生剤と痛み止めを飲んで、翌日はずっと寝たきりで何とかしのぎました。次の診察は、生理が来て2~4日目なので、それまでに体調を整えます。

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精神的にもツラかったので外に出て気分転換したかったけど、バイクに乗るなんてもってのほか、家でじーっと耐えました

採卵までにかかった費用のトータル

1回目 41,550NTD
2回目 1,710NTD
3回目 203,810NTD
4回目 1,680NTD
5回目 (33,450NTD)払い戻し金より支払い

合計総額、248,750NTD

2021年7月のレートで1NTD≒3.9円なので、日本円にすると、約970,000円という結果になりました。

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お金なくなった(ちーん)

と言っても、治療は続きます。涙涙

ひとまず、次までに身体を休めて、2回目採卵の結果を待ちます。いい結果が出るように祈りつつ、健康な体づくり頑張ります。次回、後半に続きます!どーしゃー。