りーほー、前回のタイミング法が失敗に終わり、ぱーっと環島でストレス発散してきた07-17(@0717_ying)です。もともと先生の治療方針は最初から人工授精だったので、今回挑戦することにしました。
何といっても台湾での人工授精は費用が高い?!
日本での施術は1回あたりの相場1~3万円となっているのに対し、台湾では2~4万元(約7万8千円~15万7千円)程かかると最初に説明がありました。しかし薬の量など個人差がかなりあるので実際どれくらいかかるか分からない。と言うことで、実体験を元にレポートしていきたいと思います。
病院の予約をする
今回もいつもお世話になっている、新竹馬偕醫院に予約を取ることにしました。
人工授精をする際は、事前に生理の1日目に生殖医学センターに電話をしてねと言われていた
新竹馬偕醫院の場合、いつも診察を受ける2階の婦產科ではなく、5階に生殖醫學中心があるのでそちらで受診することになります。
そこで直接電話をして掛號をとりました。
1回目受診、検査と注射の指導
生理3日目の午前8時に予約されました。
生殖医学センターの受診は一律午前8時に決まっているっぽい
朝の8時まで(遅くとも8時半まで)に報到してね、とのことで言われた通り8時には診察室の前で待ちました。他にも治療を受けるご夫婦が5組くらいいらっしゃいました。
事前に身分証を提示し、同意書にサインをします。
婦產科の先生が来て、やっと診察が始まるらしく、この日は2時間待って10時から診察が始まりました。
分かってはいたけど、待ち時間が長い
問診を受ける
診察室にはいいると、先生からは人工授精についての簡単な説明と、当日の流れについてお話がありました。
・血液検査:夫婦二人とも(HIV、梅毒)
・卵巣までの深度を測る(人工授精に使用するカテーテルの準備)
この日は上記の2つの検査を受けます。そして4日後にまた来るように言われました。
会計を済ませ、薬を受け取る
会計と薬局は1階にあるので、行ったり来たりしなければなりません。
【1回目の受診】
4日分の薬だけで既に4万円超えている、やはり高い..
検査を受ける
新竹馬偕醫院の場合、血液採取は1階で行われていますので、そちらへ行って番号札を引いて待ちます。
一つの窓口で夫婦二人一緒に対応してくれる
次に卵巣までの深度を測るために2階の婦產科に行きます。そこでは待ち時間なく、診察室に直接行ってすぐに検査をしてくれました。
薬局で受け取った薬を持って生殖医学センターに戻る
検査が全部終わると、また5階の生殖医学センターに戻ります。この時点で11時、さらにこの後30分待ちました。
付き添いの旦那さんはキツそう
治療を受けに来ている方達は、みんな旦那さんが付き添っていました。私の旦那も然り、台湾の男性は、不妊治療が夫婦二人の問題だという意識が強いように感じられます。いつも親身に寄り添い、分からないことは熱心に先生に質問してくれます。そんな姿を見て、「私だけが頑張らなくてもいい、一緒に頑張ってくれてるんだ」と、本当に心強く、とても励まされます。
注射の指導を受ける
薬局で受け取った薬についての説明を受けます。今回はより具体的に記録しようと思います。薬は2種類の自宅で自分で行う自己注射です。
・GOLAL-F:(ゴナールエフ、排卵誘発剤、ペン型の皮下注射)75IUを毎日、4日間
【使用方法】
メモリを指定された薬の量に合わせる
ペン先を消毒して針を取り付ける
キャップを外したら腹部を消毒し、すぐに注射する
メモリが0になったら10数えて針を抜く
・美諾孕:(メノピュール、ホルモン剤、HMG注射)60IUを毎日、4日間
【使用方法】
メノピュールのキャップを外し、消毒
精製水の水が蓋より下に落ちているかを確認後、ガラスの蓋を開ける
7のメモリまで水を注射器に吸い取り、空気を抜く
完全に空気を抜いたら水を6のメモリまで調節する
メノピュールの瓶に針を差し、1秒に1滴ずつ水を落とす
薬剤と水が完全に混ざり透明になっていることを確認
もう1本の針の細い注射器で全て吸う、空気を出し50-60のメモリの間に調節する
腹部を消毒し、注射、10秒後に針を抜く
説明はこんな感じで、一緒に実際のモノで練習しながらしました
薬剤は2-8℃に保たなければならないので、保冷材の入った保冷バックで渡されます。注射の位置は1本ずつ左右に、使用後の針や瓶は病院に持ってきて捨てます。
中国語の説明を渡されるけど、一回説明聞いただけなので結構不安
1日1回の注射は、毎日決まった時間に打たなければならないので、その場で時間を決めます。遅くとも午後8時前に終わらせてくださいとのことで、午後7-8時の間にすることに決めました。夜の方がゆっくり準備できていいと思ってこの時間にしましたが、よく考えるとその時間出かけられないのでちょっと失敗した感があります。
当日の夜から自己注射をする
受診をしたその日から注射を始めます。最初は時間がかかるから早めに準備に取り掛かってねと言われていたので、午後7時に1本目のペン型注射をしました。
2本目は準備が面倒くさい
その後、準備をして2本目を打ったのは30分後。2、3日目は慣れてきて早くなりました。注射自体は特に痛いとかありませんが、3、4日目くらいから身体がだるく、眠気がすごくて日中頭がボーっとすることが多かったです。
2回目受診、卵胞の成長具合確認と薬の量調節
2回目の受診は、前回先生に指定された日に行かなければなりません。
同じく朝8時に報到したよ
この日は40分ほど待ったところで、診察室へ入りました。
卵胞の大きさ確認
検査室に入り、超音波で現在の卵胞の状態を検査します。
その後すぐ夫婦一緒に今の状況の説明を受けたよ
左右の卵胞の数と大きさの説明があり、次の受診日、大体の人工授精日の決定などなどが言い渡されます。次の受診日は3日後になりました。
会計を済ませ、薬を受け取る
今回は一体いくらかかるのかドキドキしますね。
【2回目の受診】
既に6万円、一体いくらかかるのやら
1回目に機械で支払いを済ませたのですが、高額の場合はダメらしく怒られたので、今回は支払いカウンターでお会計しました。カードも使用できます。
薬の説明を受ける
薬は前回と全く同じ薬同じ量をさらに3日続けます。この時点でペン型のゴナールは少なくなってきていたので、看護師さんが注射器に均等に3日分分けてくれました。
この日も保冷バックでお薬をお持ち帰り、実は数日前に台湾では大規模停電が起こり、冷蔵庫の中の薬が心配で心配で、急いで帰宅した
家はなんとか停電の範囲外だったみたいで、お薬は無事でした。
2回目の受診以降は、副作用からか排卵期が近づいてきている為か、腰が痛く、お腹の張りも苦しく、身体もさらにだるくなっていきます。
3回目受診、卵胞の確認と最終調整
3回目の受診の流れは、大体2回目と同じで、指定された時間(朝8時)に病院に行き、卵胞の成長具合の確認が行われます。
この時先生の判断で、AIH実施日が確定されるよ
先生の説明はめちゃくちゃ速足で、ぶっちゃけ丁寧と言えるものではありません。質問に対しても親切に教えてくれると言った感じではないので、不安になりますが、後で看護師さんたちがきちんと説明してくれます。
3回目のお会計
今回で一連の人工授精にかかる費用の最終支払いになります。今回の注射代、人工授精(AIH)、実施後のお薬、全て一気に支払います。
【3回目の受診】
薬の説明と、人工授精注意事項の説明を受ける
当日の自己注射と、実施後服用するお薬の説明がありました。
この日は病院でゴナールを看護師さんが注射してくれたよ
当日の自己注射は2種類
・克得諾:(オビドレル、hCG注射、皮下注射)1/2本
・弟凱得:(デカペプチル、皮下注射)2本
どちらも破卵針の注射だと説明があったよ
家に帰ったら、冷蔵庫で保管し、注射する10分前に取り出して常温に戻します。注射を打つときは、キャップを取って上の空気を抜くだけ、そのままブスッといけます。
おヘソちょい下の左右に打ちます。病院の指示通り、21時に2本半打ちました。
2本の注射針が今までよりだいぶ太くて、力を入れないと入らないので、想像以上に痛かった
人工授精、前日の投薬はありません。
施術当日以降のお薬は以下の2種類でした。
・estrade:(エストレード、内膜を厚くする、ホルモン剤、内服薬)1日2回朝晩、1錠/回
・utrogestan:(ウトロゲスタン、黄体ホルモン、膣用座薬)1日3回朝昼晩、2錠/回
下の座薬は、外用後30分座るか横になるかして動けないので、1日に2回もしくは3回投薬するか選ぶことができました。
人工授精実施期間に気を付ける食べもの
以下の物は、できればなるべく口にしないよう言われました。
料理にゴマ油を使ってしまったり、カレーに入ってるターメリックやウコンが気になったり、検索魔になってしまった
4回目受診、人工授精(AIH)実施当日
朝から内服薬を飲んで家を出ました。
当日の朝、精子を指定の容器に採取し朝8時までに病院に運びます。家か病院で採取することを事前に選択できます。病院に無事渡すと、すぐに洗浄濃縮の作業に入りますので、1時間くらい待たなければなりません。
準備できたら電話くれるので、その間朝ごはんを食べに行ったよ
45分くらい経ったころ電話が鳴り、処置室に入りました。
人工授精の作業は、10~15分であっという間に完了。そのまま膣座薬を入れられて、30分横になったまま休みます。ちょっとでも動こうとしたら、先生に怒られました。
30分休んで、帰る前に黄体ホルモンの注射をお尻にブスリ。これが結構痛かったです。来るときはバイクに乗って来たのですが、帰りはなるべくバイクに乗らないでくださいと言われたので、Uberを呼んで帰宅しました。
まとめ
これで、今回の全工程が終了。あとは、処方されたお薬を20日間服用しながら、家でゆっくり安静を保ちます。
通院回数は、計4回
実際にかかった費用は、26,213元(約102,230円)
という結果になりました。旦那が仕事の時間を調整して4回とも付き添ってくれました。注射や予定の説明は、紙でもくれますがやはり聞き取れない部分もあったので、かなり心強かったです。費用については、個人によって治療法やお薬の量・種類が違うので一概には言えませんが、日本よりは高いのかなと思います。
人工授精の翌日に同房の指示があり、お薬の服用が終わる20日後に生理が来なかった場合、妊娠検査薬で自己検査を実施し、結果を生殖医学センターに報告するよう言われました。
以上、台湾で不妊治療を考えている方の参考になればと思います。どーしゃー。
(※ 2021年5月現在のレートで計算しています。1元=約3.9円)
おまけ
結果、1回目の人工授精は失敗に終わりました。
結果が出るまで小さな身体の変化に一喜一憂した
期待した分、落ち込みも激しくて、さらには黄体ホルモンの投与が長かったので、副作用にも苦しみました。
予定日過ぎても生理が来ず、寝汗をかいては目が覚め、全然ゆっくり眠れず身体が重いし、PMSでお腹の張りも腰の痛さも限界。生理が来たら来たで、今まで見たこともないくらいデカい(7cmくらいの)白い塊が出てくるし、めちゃくちゃ不安でした。
その度に、旦那が病院に電話して聞いてくれて、私の辛さにもいつも寄り添ってくれて、次を迷っていると、他の病院でも話を聞いてみようと、すぐに調べて予約入れてくれたり、本当に感謝しかありません。
お医者さんにバイクに乗らないでと言われていたので、結果が分かり、3週間以上ぶりにバイクに乗ってプチ遠出しました。
旦那が気分転換に豆腐岩に連れて行ってくれた
コロナの関係で出歩いてもいなかったので、数分だけどいつもと違う景色を見て空気を吸って気持ちよかったです。
帰りにはコストコで久しぶりのお寿司を買いました。今回は失敗に終わったけど、旦那の優しさ心遣いに、本当にこの人と結婚してよかったと思わされることばかりでした。
今月は治療お休み!
好きなものを食べて、身体と心の健康を整えつつ、これからのことを考えて行こうと思います。